
1歩外に出ると色んな場所にたくさん設置されている『道路標識』ですが、みなさんはどれだけ理解出来ていますか?
子供さんに聞かれた時に答えてあげられるでしょうか?
これから新1年生になる子はドキドキの登校初日を迎え、道路標識を目にする機会が増えると思います。
しっかり交通ルールを守って毎日安全に過ごせるように教えてあげられるようにしましょう‼
標識の種類
みなさんもご存知の物もあると思いますが、『道路標識』は大きく5種類に分けられます。
・案内標識

目的地への方向や距離、道路の番号など通る人が迷わないようにする標識。
都道府県ごとに、広域に通用する順で『基準地』『重要地』『主要地』『一般地』という4段階で地名がランク分けされており、それらに基づいて表示する地名が決められます。
・警戒標識

交差点やふみきりなど、危険な事や注意したほうが良いことを知らせる標識。
道路及び沿道には運転上注意する箇所があります。
これらを運転者に予告し、必要な減速と注意深い運転を要求する目的があります。
・規制標識

最高速度や通行止めなど、何かを「禁止」したり、「制限」したりすることを知らせる標識。
通行者に通行規制や禁止事項を伝えるために設置されています。
・指示標識

停止線や進んでも良い方向など、ドライバーに指示を与える標識。
横断歩道、中央線、駐車可、優先道路などを運転者に伝えるために設置されるものです。
・補助標識

標識の下に取り付けて、意味を補足します。
補助標識が付いている場合は条件が変わってきます。
いかがですか?見たことのあるものばかりだと思います。
車の運転免許をお持ちの方は一応習うことではあるのですが…
覚えてられる方は少ないのではないでしょうか?
標識の色の意味
標識の色にも意味がちゃんとあります。
先程紹介した5種類の標識もみんな色が違う事にお気づきでしょうか?
交通標識には「赤色・黄色・青色・緑色」が基本として使用されています。
各色は視覚的な見やすさだけでなく、人間の心理までも考えられて色が決められています。
・赤…「禁止・停止・危険」
強い刺激がある色で、目に付きやすいため「危険」や「禁止」を表す標識に使われています。
消防車が赤いのも注意をひく色であり、人間の感覚に訴える効果があります。
・黄色…「注意」
赤と同じように目立つ色なので「警戒」を表し注意を促します。
人の目には前方に飛び出して近く大きく見えるという特性から、標識以外にも児童の帽子など注意喚起する物にもよく使われます。
・青…「指示・案内」
青地に白の文字はハッキリしていて読みやすいので「指示」や「案内」に使われています。
視認性が高いため、情報を伝える色としてよく使用されています。
・緑…「安全・進行」
高速道路の方式は一般道路と区別するため、気持ちを落ち着かせる働きのある緑を使っています。
目に優しく頭をすっきりさせる作用があり、安全・安心のサインでもあるので非常口への誘導としても使用されていますね。
デザインにおいて『色』はもっとも重要な要素の1つです。
人に与えるイメージを利用し、意味合いによって色を変えています。
標識の形の意味
丸や四角など色々ありますが、標識の役割によって形を変えています。
・丸…「禁止・規制」
実際よりも大きく見える性質を持つ丸型は「制限速度」など、特に注意が必要な標識に使われています。
・四角…「案内・指示・警戒」
安定感のある四角は「誘導」や「案内」に使われます。また、「警戒標識」は角を上にしたひし形の不安定な形で注意を促します。
・三角…「規制」
不安定な形のため注意を引きやすい三角は「一時停止」など特に重要な規制を知らせるのに使われます。
・五角形…「横断歩道」
横断歩道を表示する標識については、歩行者保護の立場から特別な五角形となりました。
このように様々な理由によって形は変えられています。
意識して見るようにして過ごしてみると、色んな標識があって運転意識も変わってくるのではないでしょうか?
標識のデザインの意味

標識のデザインは景観と同化しないようにもデザインされています。
「丸・ひし形・逆三角形」が多いのは、一般的な都市や自然の景観にそれらの形があまりないからです。
底辺を下にした三角形や四角形に比べて、頂点を下にした逆三角形やひし形は、そのアンバランス感から見る人に違和感や緊張感を感じさせるためでもあります。

色も形と同様に、「その表面積の大部分が赤や黄色」のものはほとんど自然界にないため、背景に同化することがありません。
強いメッセージを発信する標識は赤や黄色になっています。
「道路標識」は人の命にも関わるようなサインやシンボルになっているので「形・色」ともに「いかに人目を引くか」ということが計算されています。
標識 まとめ
いかがでしたか?
知らない標識の意味もあったのではないでしょうか?
世界中でも考え、計算されたデザインや色・形で標識は作られています。
ですが、似たようなイラストの標識もたくさんあります。それぞれの違いを理解しておかないと、違反や事故の原因となる可能性もあるので注意が必要です。
年配の方の自己でも多い事由に「標識の見落とし」があります。
『見てなかった』は通用しませんので気をつけたいですね。
表示してある限り、「知らなかった・見てなかった」は交通ルールでは通用しません。
「無知は罪」というくらい重要でもあります。
免許を取得されている方は、1度は必ず習い試験にも出ているものですが、免許更新のたびにテストがあるわけではありませんので忘れがちなのではないでしょうか?
教習所で学んだつもりでも、どれがどの意味を表しているのか迷うこともあることでしょう。
安心・安全に楽しいドライブにする為にも、交通ルールの知識は必要だということです。
ぜひこの機会に意識してみてはいかがでしょうか?
楽しいドライブにしましょう♪