
コロナが流行し、外出自粛が続いて心配な事があります。
それはストレスや運動不足による『認知症の進行』です。
外出が減ることで、趣味の集まりなどがなくなったり、身体的・知的・社会的活動が大幅に減ってしまっているのが現状です。
じっとしている事やストレスから認知機能や生活機能が低下してしまうのです。
そこで、実は今こそ趣味や認知症予防として音楽を始めるタイミングなのです。
具合的にどのような効果があるのか、大人の時間を楽しみたい方も必見です!
認知症悪化を防ぐには?
外出を控えることで、活動量が減少しています。
さらに、認知症の人のストレスや不安感は増しています。
今、認知症でなかったとしても、この外出自粛を機に発症してしまう方もおられるかもしれません。
その結果、「妄想、暴言・暴力」などの症状が家族や介護者に大きな負担となってきてしまいます。
ではどうしたらいいのでしょうか?
・なるべく今まで通りの生活を続ける
日常のリズムが崩れることで、ストレスを抱えてしまう方は少なくありません。
なるべくいつもと同じような生活を続けるようにしましょう。
デイケア、訪問介護、訪問リハビリなどの介護サービスも感染予防に注意を払いながら、これまで通り継続するべきです。
ですが、感染拡大は介護施設へも及んでいます。
最新の注意を払い、サービスを1度中止するのも早期決断が必要となってきています。
・密集・密閉・密接を避けて頻繁に運動
外へ散歩するなどの運動を、密集・密閉・密接の3密を避けながら頻繁に行いましょう。
運動の機会が減って筋肉の衰えなども考えられるので、杖を使うなど転倒予防に気をつけて歩くようにしてください。
今ならお孫さんたちも休校で時間を持て余しています。
一緒に散歩してみてはいかがでしょう?
健康な方でさえストレスが大きいこの状況下で、認知症の患者さんやご家族は本当にご苦労されていることでしょう。
また、健康だったはずのご両親が少しおかしい…と感じているご家族の方もおられるかもしれません。
感染だけでなく、さまざまな病気のリスクに注意を払う必要があります。
楽器が予防に良い理由
認知症の予防は脳と体に刺激を与え続ける事です。
例えば「歩く」という行為は、両足の裏や足首、膝、腰、内臓など、全身の様々な部位に刺激を与えます。
よく歩く人は、それだけで認知症になりにくいのです。
脳に刺激を与える方法として楽器練習は「歩く」の次に有効な方法です。
指先は脳から遠いので、より効果があります。
・全ての指を使って楽器練習
ピアノやギターなどの演奏は、特に指をよく使います。
それも場合によっては親指から人差し指、中指、薬指、小指と、両手合わせて10本の全ての指をフル稼動させて演奏をします。
普段の日常生活において、薬指や小指を使う事は殆どありません。
楽器の練習や演奏をしていると、指先から受け取る刺激が多くなり、それだけ脳が活性化されて認知症になる確率が低くなる、という訳です。
・1番効果的なのは『ピアノ』
「認知症の予防」という観点から練習する楽器を厳密に選ぶ場合、それはピアノとかいった鍵盤(キーボード)楽器です。
左右で同じ音階を練習するなど、「左右同様・左右対称」で全く同じ事ができるのはキーボード楽器だけです。
左右同時に弾く練習を続けるだけで脳に物凄い刺激が行き渡ります。
キーボード以外の楽器でこういう事はできません。
・『ギター』は指先の痛みで脳に刺激を与える
ピアノと違い、ギターやヴァイオリン等といった弦楽器は、弦に直接触れて演奏する楽器です。
その分、指に与える痛みが大きくなりますが、慣れてくるとこれが心地よい刺激に変わります。
ピアノとはまた違ったリアルな刺激を指に脳に与える事ができます。
またギターは色々な場所に持ち運んで練習できるのが利点です。
生涯楽しめる楽器なのでピアノとギターの両方を練習していれば、それだけで確実に認知症を予防できます。
楽器を演奏したり音楽を聴いたりすることは、心の健康に効果的だと昔から言われています。
そして、「指は第二の脳」と言われるほど、指を動かす動作は脳の刺激に効果的です。
楽器を弾き、指を動かすと脳は活性化し、認知症の予防・対策につながります。
指を使う事で得られる効果は?
手を活発に動かすと、その刺激は脳の多くの部分に伝わります。
手や指先の動きは、言語や思考といった脳の高次機能を担う大脳皮質に影響を与えているのです。
その為、「指は第二の脳」と言われています。
・脳が活性化する
手指をしっかり動かすことで、脳が活発に動きます。
動かすことが難しい場合は、指先を触るだけでも効果的です。
・生活動作がスムーズになる
「箸を持つ」「ボタンを閉める」「ドアノブを握る」
など、さまざまな生活場面で手指の動きは大切です。指の体操によって、生活動作の維持・向上に期待ができます。
・達成感が得られる
指の体操は「いつでも、どこでも、誰でも、気軽に」行えます。
道具も使うことはありませんし、簡単にできる上、達成感も得られます。
・誰でも取り組みやすい
全身を大きく動かすものや、下肢を動かす体操ができない人でも、手指なら動かすことができます。
片麻痺の人には、片手でできるところだけでも行ってもらいましょう。
このように、色々な効果を得る事ができます。
また、楽器を弾く際に準備運動にもなりますので毎日継続したい事でもありますよね。
出来たらさらに難易度をあげてみるもいいと思います。
大人から始めるのにおすすめの楽器
大人になってからも、自分で楽器を演奏できるようになりたいと考える人は多いと思います。
新しく楽器を始める場合には、演奏の難易度だけでなく、置き場所や持ち運び、値段なども考える必要があります。
どの楽器を始めようか迷っているのなら、大人から始める楽器としておすすめのものをご紹介します。
・ピアノ
ピアノは指先を使うので、指先を使えばボケ防止になるという理由で始める人も最近は増えています。
鍵盤を押すだけと、音を出す難易度が低いことから、初めてでも演奏しやすい楽器と言えるでしょう。
コンパクトなサイズの物もあるので、置き場所に合ったサイズの物を探してみてはいかがですか?
・バイオリン
バイオリンは音を出すのが難しいため、子どもの頃から始めなければならないと思っている人が多いようですが、大人から始めることも可能です。
バイオリンは軽くて持ち運びしやすいので、置き場所の心配もいりません。
・ギター
仲間とバンドを組みたい、人気アーティストに憧れて……などのきっかけでギターを始める人は少なくありません。
ギターにはアコースティックギター、エレキギターなどの種類がありますが、大人から始める場合にはアコースティックギターやクラシックギターが人気です。
こちらも、置き場所に困るというほどではないし、持ち運びも簡単なので始めやすいです。
・サックス
吹奏楽部に入っていた人ならサックスを吹いたことがあるかもしれませんが、サックスは大人の習い事としても人気です。
クラシック、ジャズ、ポップスなど、さまざまなジャンルで演奏できるのが大きな魅力でしょう。
サックスはいくつか種類がありますが、最も一般的なのはアルトサックスです。
・ドラム
ドラムは叩けば音が出ますから、初心者でもなじみやすい楽器です。
打楽器でリズムを刻むのは楽しいものですが、迫力のあるドラムを叩けばストレス解消にもなり、年齢、性別問わず人気の楽器となっています。
電子ドラムなら数万円程度からありますから、家では電子ドラムを使って練習するという方法もあります。
楽器を始めるのは、大人からでも遅くはありません。
それぞれの楽器に、ほかにはない魅力がありますから、自分がやってみたいと思う楽器にチャレンジしてみるのがおすすめです。
上記を参考に、自分が始められそうな楽器を探してみてはいかがですか?
まとめ
音楽の力は偉大です!
聴くだけでも癒しの効果が得られ、どのお店でもBGMとして流れていますよね。
そして実際に自分で演奏すれば、世界はまた変わってきます。
コロナ感染防止の影響で自粛が続き、時間を持て余しているのであれば、楽器を始めてみるのはいかがですか?
認知症予防にもなりますし、趣味の幅が広がりますよ!
ぜひ、参考にしてみて下さい♪