
5月5日は『端午の節句』(たんごのせっく)ですね。
端午の節句は男の子の健やかな成長を祈る日で、こどもの日でもあります。
男の子のいる家庭では五月人形を飾ることも多いと思いますが…
五月人形についてどこまでご存知ですか?
今回はその『五月人形』についてご紹介したいと思います‼
五月人形とは
『五月人形』とは端午の節句に飾る人形の事です。
男の子の誕生を祝い、「強く・逞しく・賢い」大人になるよう願いが込められています。
また、男の子に降りかかる災いの身代わりになってくれると考えられています。
・飾る時期は?
一般的に春分の日と言われていますが、特に決まりはありません。
春分の日・3月20日から4月中旬までに飾り始めるといいと言われています。
地域やご家庭でも異なるとは思いますが、大安吉日のように、あえて縁起の良い日を選ぶ必要まではないようです。
・片付ける時期は?
片付ける時期も特に決まりはありません。
一般的には、梅雨が始まる前の天気が良くて乾燥している日に片付けると良いと言われています。
湿気が人形の大敵だからではないでしょうか。
どちらも特に決まりはないようですが、地域や家庭でしきたりなどある所はしっかり確認した方が良いですね。
家族みんなで男の子の誕生を祝い、健やかな成長を祈る端午の節句にはかかせない『五月人形』を飾って、楽しいお祝いの時間を過ごせるといいですね。
選び方と注意点
『五月人形』といえど、その種類は豊富…
どれを選んだら良いのか悩みますよね。
お家に置けるサイズなども重要となってきますので、選ぶ際の注意点などもご紹介したいと思います。
・サイズや予算
購入する時に大切なのがサイズと予算です。
種類やサイズでも価格は変わってきますのである程度の予算と置く場所のサイズをしっかり測っておきましょう。
基本的な相場は兜飾りで【3~10万】、鎧と兜のセットとなると【10万~30万】と高額になります。
・種類から選ぶ
【大将飾り】:3~10万

男の子が甲冑を纏った人形で、両側に弓と太刀を添えられています。
簡単に飾ったり、片付けられるので人気となっています。
【鎧飾り】:5~15万

兜、鎧、弓矢、太刀がセットになっていてとても豪華な鎧飾りです。
大きさなども様々で値段も幅広くなっています。
【兜飾り】:5~15万

鎧がない兜のみの飾りとなります。
基本的に鎧飾りよりもサイズが小さく飾りやすく、また価格も比較的に安いのも人気の1つです。
【武者人形】:3~6万

童話や歴史の人物「金太郎」「桃太郎」「牛若丸」などをモチーフとして作られた五月人形となっています。
・注意点
【カタログがある店を選びましょう】
節句商品はその時期しか販売していません。
完売した商品をすぐ入荷することは、手作りのため出来ない事が多いです。
気になった商品を自宅でじっくり選びましょう。
【「高い掛け値をつけた二重価格」をしないお店を選びましょう】
鎧・兜・五月人形・鯉のぼりの値引きが大きいお店は危険です。
「二重価格」や「値引きをする」お店の場合は、値引き後の販売価格で比較することが大切です。
雛人形を毎年飾るたびに後悔をしないためにも、「値引き」にばかり目を奪われないようにして下さい。
【鎧・兜・五月人形・鯉のぼりの不当表示広告追放キャンペーン】

鎧・兜・五月人形・鯉のぼりを選ぶ際は、このポスターに書かれていることを守っているお店をまずは探しましょう。
『五月人形』誰が買うの?
昔の風習では、五月人形は嫁ぎ先の両親が用意し、「鯉のぼり、武者幟、武者人形等」はお嫁さんやお婿さんの実家が用意することになっていました。
現在も、地域によれば、こういう風習が残っているところもあります。
また、初節句のお祝いの宴も自宅に親戚やご近所を大勢招くことは少なく、
両家のご両親と飲食店での会食で済ますことも多くなっています。
ただ、関西では「お嫁さんやお婿さんの両親」が多く、関東では「嫁ぎ先の両親」が多い等の地域差もあります。
人形の処分方法

『五月人形』の処分にはどのような方法があるのでしょうか?
ご自身の環境や状況に合った方法で処分を検討してみて下さい。
・寺社に持ち込んで供養してもらう
五月人形の処分で一番一般的な方法は「お寺や神社の供養に出す」こと。
寺社では五月人形に限らず、あらゆる人形の供養を引き受けています。
・お焚き上げ業者、寺社に郵送する
値段は少々割高になりますが、お焚き上げ専門の業者や、寺社に郵送して処分してもらう方法もあります。
・買取業者・リサイクルショップに売る
ある程度価値があるものなら、中古人形の買取業者や、リサイクルショップなどに売ることもできます。
業者の査定は、最近ではメールやLINEで画像を送るなどの方法で「ネットでの簡易見積もり」ができるようになっています。そうした簡易見積もりを何件か受けて、高く買い取りしてくれそうな業者に絞って直接持ち込むという方法もあります。
・ネットオークション・フリマで売る
ヤフオクなどのオークションや、メルカリ・ラクマなどのフリマアプリで売る方法もあります。
・遺品整理・不用品回収の業者に依頼する
遺品整理の専門業者や、不用品の回収業者も五月人形の処分に対応しています。
「人形の処分だけ」では、こうした業者を使うメリットは、あまりありません。
ですが、五月人形は別です。大型の鎧飾りの買取価格は安くても数万円することが多いため、単品で買い取りを依頼するメリットがあります。
・使い回しはNG‼
五月人形は「何年経過したら捨てる」などのルールが特にありません。
「子どもに降りかかる災いを一生身代わりになって引き受けてくれるもの」だからです。
そのため、五月人形は「影武者」のようなもの。
武将(男の子)に降りかかる災難を引き受けてくれる「身代わり」です。
つまり、親や兄弟が一度使った時点で「すでに厄が染み付いている」といえます。
これを使い回すと「厄まで引き継いでしまう」ため、使い回しはNGなのです。
処分方法はさまざまですが、自分の代わりに厄災を引き受けてくれたお人形をしっかり供養してから処分されると良いかもしれませんね。
五月人形 まとめ
いかがでしたでしょうか?
『五月人形』を飾っているご家庭も少なくなってきているかもしれませんが、日本の伝統文化として、また男の子の健やかな成長を祈るためにも購入を検討されている方の参考に少しでもなれたらと思います。
親子で引き継ぐ事なく、子供1人につき1体用意して「災厄を引受けてもらう」為の身代わりとして『お守り』のように用意されたいと願うご両親や、孫の為にと考えておられる祖父母の方々もおられると思います。
初孫のために…と始めて購入を考えておられる方は特に注意しながら一生物になる『五月人形』を探してみて下さい‼