
毎年、春の時期になると“引っ越し難民”が問題になっているのをご存知でしょうか?
引っ越し業界は3~4月の繁忙期ですが、毎年“引っ越し難民”が生まれているようです。
春は入学や就職、転勤などで引っ越しが集中する最繁忙期。
この時期に起きている問題を詳しくリサーチしてみました‼
“引っ越し難民”とは
“引っ越し難民”というワードは2018年から言われるようになりました。
その年の2月ごろから4月にかけて、SNS上で「引越しできない」「引越し料金が高すぎる」などの声が多く飛び交うようになり、 テレビやネットニュースなどでも同様のニュースが取り上げられたのです。
このように「料金が高すぎる」「希望通りの日程で引越しできる業者がない」など、
「引っ越さなければならないのに、引越しできない」
状況になってしまった人たちのことを“引っ越し難民”と呼ばれるようになりました。
引越しの需要がピークを迎える3月下旬から4月上旬が引っ越し業界の繁忙期となりますが、6月~8月・11月の閑散期と比べると引越し料金が2~3倍になることも多く、2018年はさらに料金が高騰した為に一定数の「引越し難民」が生まれました。
去年、2019年も同様だったようです。
“引っ越し難民”となってしまった原因
なぜ“引っ越し難民”と呼ばれる人たちが存在し始めてしまったのか・・・
それには大きな原因がありました。
【慢性的な人材不足】
長年に渡り、業界全体で深刻な人材不足が続いています。特に3月末から4月上旬は、引越しの依頼件数に対して圧倒的に人手が足りない状況になってしまいます。
3月末から4月上旬に行える引越し作業の数に対し、依頼件数のほうが圧倒的に多いという状況に、業者の方も断らざるを得ないようです。
【働き方改革による長時間労働の抑制】
引越し業界で働き方改革が推進された結果、以前はピークシーズンに1日5件程度の引越しを行っていた業者が、今では1日3件程度しか依頼を請けられなくなってしまいました。
働き方改革による作業数の制限のために“引っ越し難民”が多発する結果となってしまったのです。
【ピーク時の料金の高騰】
「引越し業者に直接見積もりを依頼したら高額になってしまった」
このような方が多く見られ、料金が高額過ぎる為に頼めない、といった“引っ越し難民”も増えてきているようです。
例年にないほど、引っ越しの料金が高くなってしまった人もいたようです。
例えば、東京都内の引っ越しで、見積もり金額は6万~8万円…
引越し人数が2人で近距離の引越しなので、通常期であれば3万円~5万円程度で引越しができる条件です。
【個人向けの引っ越しの優先度が低い】
春先に引っ越しが増えるのは法人向けも同じです。
しかも、法人向けの契約は通年のため、業者としてはどうしてもそちらの方を優先せざるを得ません。もちろん、引っ越しの単価も個人と法人とでは大幅に異なります。そのため、個人向けの引っ越し依頼の受け入れ可能数が減少してしまうのです。
このような状況の為、ピーク時の引越しを避ける動きとして企業の人事異動を4月中旬以降にずらす動きや、全日本トラック協会が「混雑予想カレンダー」を作成し、引越し日の分散の協力を依頼するよう働きかけているようです。
“引っ越し難民”にならない為の対策とは?
ではどうしたら、スムーズに引っ越しをすることが出来るのでしょうか?
繁忙期に引越しをしないのが1番ですが、そういう訳にもいきませんよね?
・早めの引っ越し業者の手配
→すでに引越し予定日が決まっている方は、早めに引越し業者を決めてしまうのがベストです。
ただし、早めにした場合でも繁忙期の場合は料金が高騰している可能性があります。
決めるときは1社でも多くの引越し業者に見積もり依頼をして、できるだけ多くの見積もり金額を比較するようにしましょう。
それでも料金が高い時は、平日にするのが狙い時です。
突然引っ越しをすることになった場合でも、業者の見積もり比較は多めにするのが良いと思われます。
さらに、空いている平日の引越しを検討することで、少しでも“引っ越し難民”を回避出来るかもしれません。
それでも“引っ越し難民”になってしまったら・・・
引っ越しが集中し、引っ越しどころか見積もりすらも出来ない状況になってしまうかもしれません・・・
その場合の解決方法はこちらです。
参考にしてみて下さい。
・引越し業者以外に依頼する
→どうしても引っ越し業者が見つからなかった場合、引越し業者以外に依頼するのも1つの方法だと思います。
ではどこに依頼するのか、それは『物流系運送業者』です。
荷物を運ぶというサービス内容は同じですし、単身向けの『単身パック』というプランを用意している運送業者もあり、引越し業者とほとんど同じサービスを受けられます。
また、少ないダンボールに入る荷物などは宅配便で送ってしまうのも良いと思います。
更に心強い味方は『便利屋さん』に引越し依頼をすることです‼
便利屋でも引っ越し業務をおこなっているところはあります。
便利屋でも引っ越し業界に参入してるお店もあるので、なんでもこなす便利屋を利用する方も増えています。
・自力で引越しをする場合
→荷物の量が少なく、引っ越す距離が短ければレンタカー業者でトラックなどを借りて自力で引越しをすることが出来ます。
その方が引越し業者に依頼するよりも費用を安く抑えられることがあります。
また、友人などに手伝って貰えれば、早く、たくさんの荷物も運び出せるので頼んで見るのも手だと思います。
“引っ越し難民” まとめ
引っ越し依頼が増え始めるのは、春先より前の2月頃からのため、3、4月にはすでに依頼は埋まってしまっていると思われます・・・
引っ越し難民になってしまった場合は、自力での引っ越しを考えてみましょう。
いらない荷物は処分したり、今すぐ必要でない荷物はトランクルームを借りて預けておき、繁忙期が過ぎてから業者に依頼をするのも方法だと思います。
近場での引っ越しであれば、なおさら自力で引っ越しをしたほうがむしろ閑散期でも安く出来る可能性もあります。
ぜひ、引っ越しのお役に立てたならと思います‼