【ヘアドネーション】という言葉を聞いたことはありませんか?

『ヘア=髪の毛、ドネーション=寄付』その名の通り、髪の毛を寄付するボランティアのことです。

小児がんや先天性の脱毛症、不慮の事故などで頭髪を失った子どものために、寄付された髪の毛でウィッグを作り無償で提供する活動の事をいいます。

ただ、髪を切るだけではなく誰かのために使ってもらえるのであれば嬉しいですよね♪

やり方や条件など色々あるのでぜひ興味のある方は参考にして見て下さい。

ヘアドネーションとは?

様々な理由から髪に悩みを抱える子どもたちに、医療用ウィッグの原料となる毛髪を寄付する「ヘアドネーション」

18歳以下の子どもたちに向けて、人毛のメディカルウィッグを作るために髪の毛の寄付をするボランティア活動のことです。

がんをはじめとする病気や、事故による怪我、疾患などが原因で頭髪に悩みを抱える子どものために、寄付された髪でメディカル・ウィッグを作って届ける団体に向けて、髪を寄付する事が出来ます。

アデランスが行った『ヘアドネーションに関する意識調査』によると、女性の約8割がヘアドネーションに興味があり、約3割が実際にヘアドネーションをやってみたいと回答。

大人から子供まで参加する事が出来るそうで、長く伸ばした髪をバッサリ切るのであれば「ヘアドネーション」をしよう‼

とサロンへ問い合わせされる方も少しずつ増えてきているそうです。

七五三が終わったから、進学するから、夏が来る前に…

などなど、髪を切るタイミングはさまざまですが、中にはヘアドネーションをする為に伸ばしている方もおられます。

髪の毛を切るなんてファッションでしか意識していなかったという方にも、どうせ切るのならと悩んでいる子供たちに寄付してみませんか?

寄付出来る条件など

【ヘアドネーション】をするにも色々条件や注意点もあります。

きちんと寄付出来るように、注意点をご紹介します。

寄付団体と提携しているサロンにお願いしましょう

行きつけの美容室サロンがある方がほとんどだと思いますが、そのサロンが寄付団体と提携しているか確認してみましょう。

また、ヘアドネーションを受けつけているNPOなどに賛同しているサロンはネットなどで検索できるのでチェックしてみて下さい。

髪の長さ

15cm以上あれば寄付が可能です。

ですが、サロンによっては『最低31㌢』からの受付にしている所もあるので確認してみて下さい。

髪質の条件

パーマのかかった髪・天然パーマ・くせ毛・縮毛矯正された髪・ブリーチなどで退色してしまった髪・白髪・白髪まじりの髪や傷みがひどく軽く引っ張ると切れてしまう髪

などは寄付する事が難しいです。

中には『パーマ・カラー・白髪染め・グレイヘア』もOKの所もあります。

自分の髪質でも出来るのか確認してみて下さい。

ドネーションカット前は?

シャンプーなどせず、よく乾いた髪である必要があります。

濡れたりしているとカビなどの原因で髪が使用できなくなります。

シャンプーやトリートメントの必要はありません。

セルフカットについて

自分でカットしても大丈夫ですが、カットの際は髪を濡らさない、束にしてカットする、長さを計測するといった注意点があります。

寄付する先の団体がどのような条件で受けつけているのかを確認してみて下さい。

その後の仕上げも必要なのでサロンでカットするのがベターだと思います。

このように、ウィッグにするには色々大変なようで、細かい条件や注意点などがあるのでサロンでしっかりお話を聞いてから行って下さいね。

寄付を受け付けている団体

へドネーションの寄付先をご紹介します。

JHD&C(Japan Hair Donation & Charity/ジャーダック)

日本のヘアドネーション活動の草分け的存在のNPO。サイトではヘアドネーションの流れについて詳しい説明があるほか、賛同サロンの検索も可能です。

NPO法人HERO

全国のウィッグを必要とする子どものもとへ、採寸型取りの個別訪問を行っている。

オリジナルキャラクターのヒーロー『破牙神ライザー龍』とともに活動しているのがユニークです。

つな髪

医療用ウィッグの製造販売などを行う企業、グローウィングによる「髪でつながる社会貢献」をコンセプトにしたプロジェクト。

ふくりび

人毛100%の医療用ウィッグの制作・販売を行っているNPOで。ヘアドネーション型の完全オーダーメイドの医療用ウィッグ『4youWig(フォーユーウィッグ)を販売中です、

I do hair donation

ヘアドネーションの認知度を向上させるための「ヘアドネーションマーク」という可愛いデザインの缶バッジ。

ヘアドネーションをする人に限らず、ヘアドネーションをする人の家族、友人、知人、応援したいと思う人、誰につけてもらっても良いものとなっています。

それで、ヘアドネーションの認知度が向上して、ヘアドネーションをやってみようと思う人が増えることが目的に作られたそうです。

子供が参加する際の注意点

ヘアドネーションをするには長―――い髪の毛が必要となってきます。

男の子には少しハードルが高いですよね?

女の子が圧倒的に多いと思いますが、31㌢も伸ばすには長い年月が必要になります。

そこで注意して欲しいのが『七五三』が終わっているのかどうか。

短い髪でも構わないと思う方もおられるかもしれませんが、長い髪の方が髪型のレパートリーは増えるというもの…。

ヘアドネーションをする際はイベント事や、『七五三』が終わってからをおすすめします。

そして、ずっと伸ばしてきた長い髪をばっさり切ってしまうという事に納得しているのかどうか。

生まれてから初めて切るという方も少なくないと思います。

本当に切ってしまってもいいとお子さんが思っているのか、また少し切るだけではなく一気に短くなってしまう事を理解しているのか。

最終確認をしてあげて下さい。

また、今回切る髪は『寄付』されるという事をぜひご説明してあげて下さい。

髪を切る年齢にもよりますが、6・7歳頃でヘアドネーションをするとしても、『寄付』というものがどんな事かよくわかっていないと思います。

世の中には困っている人がいること、あなたがしたことによって喜ぶ人がいること、どんな形でも助けようとする気持ちは大事な事。

意味としては半分くらいでも伝わっていればいいかな?と思います。

ヘアドネーション まとめ

いかがでしたか?

【ヘアドネーション】というボランティアの方法があることをご存知なかった人も興味を持って頂けたらと思います。

また、お子さんの髪の毛を『イベントが終わったら切ろう』と思っているのであれば、ぜひ【ヘアドネーション】をしてみて下さい。

自分の髪の毛でウィッグが作られ、それで喜んでくれる子がいます。

自分で挑戦したり、娘さんがおられる方はぜひ提案してみて下さい♪

切った髪の毛がどうなるのかお話してあげたり、寄付する事がどういう事なのか伝えてあげれば心の教育にもなるのではないでしょうか?

気になった方は、お近くの美容室サロンへ問い合わせてみて下さいね♪