感情のコントロールがまだまだ難しい子供同士の喧嘩は、ときとして親をハラハラさせることもあります。

大人が介入すればその場の喧嘩は収まりますが、それでは子供同士で解決方法を探る機会を奪ってしまうことにもなりますよね。

そんな時、親はどうしてあげるのが良いのでしょうか?

家庭によってやり方はさまざまなので、参考になればとリサーチしてみました‼

子供にとってケンカは必要

怒ったり泣いたり騒いだり、喧嘩をしている子供の姿を見ると不安になってしまう人もいるでしょう。しかし、子供にとって喧嘩は学びの機会であり、良い効果をもたらす可能性もあります。

加減がわかるようになる

3歳くらいから小学校低学年くらいまでのケンカ体験は重要で、相手を攻撃したら、相手が泣いたりすることで事の重大さや相手の痛みを理解し、自分も攻撃されることで心や体の痛みを知り、加減というものがわかるようになります。

子供は喧嘩をとおして、相手の痛みや気持ちを考えられるようになります。

ケンカをしなかった場合

子供のうちに喧嘩を経験しない場合、どのようなことが起こり得るのでしょうか?

喧嘩は相手の気持ちを考えたり、痛みを知ったりすることができる機会です。喧嘩を経験しないということは、「これをしたら相手がどうなるか」「こう言ったら相手がどんな気持ちになるか」を考える機会がないということになります。

成長してから相手に手をあげてしまうと、幼少期以上に相手を傷つけてしまうかもしれません。さらに語彙力も増えると、相手を傷つける言葉を容赦なく使用してしまう可能性もあります。

兄弟姉妹ケンカ

子どもにとって一番喧嘩をする相手で身近なのは兄弟です。子どもが2人以上いる家庭では、兄弟姉妹ケンカが日常茶飯事ということも珍しくないでしょう。

身近な兄弟喧嘩の中からも子どもが学ぶことはたくさんあります。頻繁に起こる兄弟喧嘩からも上手に子どもの成長を引き出してあげましょう。

頭ごなしに上の子どもを叱るのは禁物

大怪我に進展する心配がなければ、母親は干渉しない方がいいでしょう。一番良くないのは、喧嘩の流れもわかっていないのに、頭ごなしに、上の子どもを叱ることです。

「お姉ちゃん、お兄ちゃんなんだから、我慢しなさい」はNGです‼

親は子ども達の言いたいことを伝える役に

大怪我に進展しそうで、喧嘩の仲裁に入る場合、平等に2人の話を聞くこと。そして、感情が高まって、自分の言いたいことを冷静に伝えられない子ども達に代わって、子ども達の思いを相手に伝えてあげましょう。

逆に兄弟姉妹が仲良くしている時はそれぞれを褒めてあげましょう。

兄弟姉妹を比較しない

同性の場合は、なおさら比較は良くありません。

周りが比較しなくても、兄は弟に、また、弟は兄に負けたくないという気持ちはあるはずです。

さらに親に追い討ちをかけられることがどれほど子どもの心を傷つけることになるか言うまでもありませんね。

兄弟を比較するのではなく、それぞれのいいところを見つけ、認めて、褒めることが大切です。

兄弟ケンカのルールを決めておく

ケンカ自体をさせないよりも、ケンカをしたときにしてはいけないことをルールとして決めておくといいでしょう。

<例>

物を投げたり、物で叩いたりしない

噛み付いたり、ひっかいたりしない

顔や頭を叩いたり、髪の毛を引っ張ったりしない

首を絞めたり、おなかを蹴ったり叩いたりしない

いかなる理由があっても、ルールを破った場合は、厳しく叱りましょう。

親の対応

子供の喧嘩は相手のことを考えるための良い機会となります。しかし、良い経験として子供に学ばせるためには親の接し方もポイントになります。

同じ親とはいえ、いろいろな価値観が存在しています。

そうした価値観の多様性を認めたうえで、子ども同士の喧嘩をどう受け止めてあげればいいのか考える必要性がありそうです。

また、喧嘩に関与する場合には、「喧嘩の当事者はあくまでも子どもたち」というスタンスを持つことが大切です。

親が出る場面なのかなども、慎重に見定めることが大切な要素なのかもしれません。

そして、ケンカを学びに変えるためには、「仲直りできて良かったね!」で終わらせないことが大切です。次に同じケンカを起こさないためにも、今回のケンカの原因と感じたことを「学び」として一緒に考えてあげましょう。

いじめとケンカは別物

「いじめと喧嘩は別物です」

ケンカや子ども同士のトラブルだったら、まずはわが子の話を聞いて、その上で学校担任へその日のうちに電話して、相手の子にも事情を聞いてくれるようお願いします。

子どもが親の助けを必要としているかどうか、学校に相談に行くかなど見極めないといけないでしょう。

いじめだったら逆に最初から親が入らないと解決しません。

ただ、いずれにせよ冷静に対応することが必要です。

その上で相手の子の話も聞かないで自分の言い分ばかり押し付けてはいけません。

また、親同士は、普段から話しやすいように顔を合わせたら挨拶をして、雑談できるくらいに心掛けています。これも何かあったときに相談や話し合いをしやすくするためです。

どのレベルであれば親は関与した方がいいのか、はっきりとした答えは導き出せないのだろうと思います。

ケンカになる、ならないといった状態の前から子どもに寄り添うこと、何かあったときは相談体制が取れるということを感じていてもらうことが、普段から親にできることなのかもしれませんね。

子供のケンカ まとめ

いかがでしたでしょうか?

子供同士のケンカへの親の対応は難しいですよね。

助けを求めてきたとしても、突き放して子供同士で解決するように促す必要がある場合もあります。

自分たちで大きなトラブルにならないように、きちんと「仲直り」して同じケンカをしないようにすることが出来れば、成長を感じられます。

ですが、大人の社会でもケンカは起こります。

同じような事が言えますが、いかに冷静になれるかが大切なのではないでしょうか?

ぜひ、参考になればと思います。