現代人の食生活を見てみると、昔とは違い飽食(ほうしょく)なっています。

つまり、『食べすぎ』なのです。

体内にいつも食べ物が入っていることで内臓は一日中、消化活動をしなければなりません。

消化とは物を溶かすことですから、その状態が続くということは体内の負担が大きくなり炎症を起こしてしまうのです。

断食をすることで、その負担を減らしてあげると炎症が抑えられるのです。

その効果やメリットをご紹介します。

断食とは

断食は、その名のとおり一定期間「食を断つ」ことです。意図的に食事を摂らない、または食事を極端に減らす期間をもうけることで、体に溜まった老廃物を排出するという効果が期待できます。

現代の日本で飢えるほどの空腹を経験することはあまりないでしょう。

のどが渇けば自動販売機があり、お腹が空けばコンビニで食事を購入することができます。

みなさんも『断食道場』という施設を聞いた事はありませんか?

お寺などでも実施されている断食道場では、1泊から3泊のスケジュールのものが多く、その他でもさまざまな施設で開催されています。

断食というとダイエットになるのではと期待する人も多いでしょう。

しかし、残念ながら断食の目的は痩せることではなく、体を整えることにあります。断食によって体をリセットして体内を整える目的で多くの人は断食をします。

その過程で余分な脂肪を燃焼するため、結果的に痩せることがあるのです。

食事をすると、体は食べ物を消化して排出するためにエネルギーを消費します。特に間食が多いような人は消化器官に大きな負担がかかっているかもしれません。

断食をすることで消化の負担がなくなり、内臓を休めることができます。

プチ断食にチャレンジ

プチ断食をするにはまず事前に1~2日ほど『予備断食』という準備期間を設けます。

スポーツの前の柔軟体操のように、食べる量を段々減らしていくことで胃を慣れさせる為です。

朝食と昼食

量はいつもの8割程度に抑えるようにしましょう。この期間はフルーツ・野菜をメインに、高カロリー・高脂質なものはNG。

お酒も我慢! この期間は消化にいいものをゆっくりと食べ、断食に向けてしっかり準備してください。

夕食

夕食はいつもの半分程度に減らしましょう。そして、寝る前の3時間は何も摂らないのがポイント。

翌日からのデトックス効果を高めるため、水分は意識してたくさんとっておいてください。

断食中

水以外何も口にしない!という人もいれば、ハーブティのみ、野菜ジュースはOKという人もいます。自分でルールを決めておきましょう。

ただし、確実に守らなければいけないのは「水分を多くとる」ということ。1.5リットル以上は水を飲むようにしてください。

プチ断食後

すぐに通常食に戻してはいけません。予備断食がウォームアップだとすれば、クールダウンが必要です。

断食をすることによって、臓器は休んでいる状態です。そこから徐々に慣れさせるため、最低2~3日間かけて消化に良いものを食べることが必要になります。

回復食におかゆはNG

断食明けの1食にはおかゆ(重湯)と考えている方も多いのではないでしょうか?

悪いわけではないのですが、ダイエット目的の方はやめた方が良いかもしれません。なぜならおかゆの糖質でリバウンドの可能性が高まってしまうからです。

回復食に適した食品を表す、「まごわやさしい」という言葉をご存知ですか?

このリストを参考に、プチ断食を台無しにしないよう回復食にも力を入れてみて下さい‼

断食のメリット

断食で得られるもっとも大きなメリットは、体内のデトックス効果といえるでしょう。

本来は排出されるはずの物質が体内に残れば、「老廃物」となって、むくみや肌荒れの原因になるといわれています。

有害物質や老廃物が排出されると代謝機能が活性化し、脂肪を燃焼させやすい体質に切り替えることも可能になります。

他にもこのような効果が得られます。

・血液がサラサラ

・血行が良くなる

・睡眠の質があがる

・内臓への負担が減る

・朝の排泄がスムーズになる

・疲れにくくなる

・集中力がアップする

・免疫力が高くなる

・メンタルが強くなる

・生活習慣病の予防ができる 

ただし、さまざまな効果が得られるからといって、無理に断食はしないようにして下さい。

そして、誰でもチャレンジして良いというわけではありません。

体が成長過程にある子どもは、栄養をしっかり摂取しなければいけないので断食は避けるべきです。また薬を常飲している人は胃を休めることができないので断食は難しいでしょう。体重が極端に少ない人、妊娠中の人、もともと体が弱い人は医師と相談してください。

間違った断食

まず、『断食』を行う上で1番間違いとして見られるのが

【いきなり何も食べない断食】を始めてしまう事です。

水などの水分だけを摂取して全く栄養を取らずに過ごすという人もいるようです。

腸を休ませるという意味合いもあることから固形物の摂取は避けた方がいい事は間違いないのですが、栄養を全く取らないようにするというのは間違いです。必要最低限の栄養は、摂取しなければいけません。

断食中の食事

初心者にはいきなりストイック過ぎる【水のみ】の断食はおすすめ出来ません。

酵素ドリンクや野菜スープなど、断食専用のドリンクもあるのでそれらを利用する事をおすすめします。

飲み物で栄養を摂取することで筋肉や基礎代謝を落とすことなく脂肪を落とし、腸の状態を回復させながら痩せやすい体質を作ることが可能となります。

断食期間にも注意

初心者の中にはいきなり『断食』をスタートしてしまう方も多いのですが、『断食』とは食事を抜いている期間のみを指しているわけではありません。

プチ断食の方法をしてお伝えしたように、【準備期間】をきちんと設けた上で、ダイエットであれば最低でも2日から3日。

体質改善が目的の場合はさらに日数を必要とします。

ですが、期間が長ければ良いわけでもなく、あまり断食期間が長いと胃腸や体にかかる負担が大きくなってしまいます。

目的に合わせて期間を設けましょう。

運動はNG

『断食』をしている最中の体内は非常にデリケートになっています。

過度な運動をしてしまうと体に大きな負担をかけてしまうことになります。

その結果、筋肉を回復させるためのエネルギーが足りなくなって逆に筋肉が落ちてしまうという問題も考えられます。

筋肉が落ちた事によって、体重が減りやせたと勘違いする人も多いのですが、リバウンドしてしまう可能性が高いです。

手軽に出来る『プチ断食』ですが、正しく行わないと逆効果になる場合もあることを覚えておいて下さい。

断食 まとめ

断食で体内リセットすれば、スッキリな日々を過ごせるはず。

ダイエットしたい人、肌をきれいにしたい人だけでなく、なんとなく体がだるかったり疲れやすい人にも、ぜひおすすめしたい食習慣です。

腸内環境を整える事も出来るので便秘の方にもおすすめ。

ですが、決して無理はされないで下さい。

『断食』を長くする事で過度なストレスを感じるようであれば、週1日だけでもリセット効果はあります。

自分に合った期間でチャレンジしてみて下さいね!

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