
あなたは潔癖症?または家族や知り合いに潔癖症の方はおられますか?
人によってどの程度なのかなわからないものなので、理解してあげられない人も中にはいるかもしれません。
それでは潔癖症の人の特徴や、今後の付き合い方までご紹介します!
潔癖症とは
潔癖症とは
汚れを必要以上に気にしたり根拠もなく周囲のものが汚れている気がして触れられないなどの症状を「潔癖症」といいます。
不潔を嫌っており、強迫観念にさらされることで汚れを落とそうとする行為をひたすら繰り返すことも。
もともと周囲からストレスを感じやすい、敏感な心理の持ち主に表れやすい症状です。
「症」とつくからには病気の一種ですが、精神科では「不潔だと思うことで、日常生活に困難が生じるかどうか」で病気かを判断します。
つまり、何か触りにくいものなどがあっても、本人が特に問題にしていないようなら「病気」ではないといえるのです。
逆に、自分でも気になってしまい日常生活が送りづらくなる場合は、それは「病気」であると判断します。
キレイ好きとの違い
潔癖症は、綺麗好きの度合いが増したものだと考えている人もいるかもしれません。
ですがニュアンスは微妙に異なり、綺麗好きは「目に見える汚れ」を気にする傾向にある一方で、潔癖症の人は「目に見えない汚れ」を気にする傾向に。
潔癖症の人の特徴
潔癖症の人々には、このような特徴があります。チェックしてみると、意外と当てはまったりするかも…?
几帳面
潔癖症全体に言えることとして、かなり几帳面な性格をしています。
潔癖症の人は綺麗じゃないと落ち着かないので、身の回りをせっせと綺麗にします。
ただ、もちろん几帳面=潔癖症というわけではなく、程度によります。
心配性
「戸締りをしたか何度も確認してしまう」「手を洗っても汚れがとれていない気がする」
など、不安がとれにくいのが潔癖症の特徴です。
特に、見えていない「想像の汚れ」を恐れ、そこへ注力してしまい、結果疲弊する人が多いようです。
集中力が高い
掃除でも歯磨きでもなんでも、その時にしていることを突き詰める傾向にあります。
決めたゴールまで一直線なので、非常に集中力が高いと言って良いでしょう。
ただ、この集中は強迫観念によって起こるものですから、一概に良いこととは言えないかもしれません。
公共のものを避ける
学校、職場、駅、図書館etc…誰が触ったかわからない公共物に関わるのは潔癖症の人にとって恐怖以外の何物でもありません。
つり革を掴むのは無理だからその上のひもの部分をつかむ、臭いが気になるからマスクは必須、やっと前の席が空いた!という状況でも他人との距離が気になって座れないなど、潔癖症にとって電車やバスは地獄のようなもの。
ハンカチやティッシュを介し、素手で触るのを避けるという方法をとっている人が多いようです。
自分以外を信用できない
潔癖症の人は常に「自分が一番正しいんだ」と思い込んでいることが多いです。
そのため他人の清潔感に関して疑いの目を持っていることが多く、どんな時でも自分の清潔さを信用しようとすることもしばしば。
他人が「もう掃除したから大丈夫だよ」と説得しようとしている時でも、信用していないので聞き入れようとはしません。
潔癖症になる原因とは
潔癖症の人はどうしてそこまで綺麗なことにこだわるのか、疑問に思いますよね。
その原因についてまとめてみました。
汚いものを見てしまったことがトラウマになっている
幼い時、何か汚いものを見てしまった辛い経験がトラウマになり、潔癖症につながっている可能性が考えられます。
例えば、汚れた公衆トイレや嘔吐した人を見た時など、汚いものを見て思わずショックを受けてしまいがち。
その衝撃的な出来事が大人になってもトラウマとして頭から離れず、汚いものに拒絶反応を示して潔癖症になる人もいます。
潔癖症な親に育てられた
親の影響が潔癖症の原因になっている可能性も。
親がもし潔癖症だった場合、子供にも清潔でいてほしいと思い、手すりやつり革に触らせなかったり、他人の手料理を食べさせなかったり、汚いものを触らせないようにします。
子供は親の言うことが正しいと思っているので、気がつけば子供も潔癖症になっているケースもあるでしょう。
汚い物を触ったことで、病気になったことがある
過去に汚いものを触ったことで、自分の体に異常な症状をきたしたことがある人も潔癖症の大きな要因の一つ。
病気になることで、汚いものに対して「また同じ症状になるのではないか」と、拒絶反応をつい示してしまいがち。
結果として、汚い物にどんどん嫌悪感を覚えてしまい、気がつけば重度の潔癖症になっている可能性も考えられます。
潔癖症の人の恋愛事情
ここで気になってくるのが、「パートナーが潔癖症だったら」という問題ではないでしょうか?
恋愛に触れあいは避けて通れない道ですから、潔癖症の方、潔癖症をパートナーに持つ方は悩む人も多いのではないでしょうか?
例えば、デートのとき。箸の使い回しや飲み回しなど、やはりいろいろと気になってしまい、相手にストレスを感じさせてしまうかもしれません。
また、「キスやセックスを拒むということは、彼女(彼)は自分のことをそこまで愛してはいないのだろうか?」というお悩みも。
潔癖症の意見としては「好きな気持ちと潔癖は関係ない」だそうです。
愛しているけれど、セックスは難しい、なんてことはざらに起こるようです。
ただ、付き合いが進んで慣れ親しんでくると、清潔にしつつも触れられる、汚物扱いはしないなど少しずつ克服していく人もいるようです。
ですが、そこまでの間柄になるまでに時間を要するので大変でしょう。
では、どうすればいいのか? まずは、パートナーの潔癖症を受け入れることが一番です。
「これがダメ」「これは大丈夫」という意識の確認をしっかりとして、改善に努めましょう。
そして、キスやセックスなどのスキンシップの際にはわかりやすく清潔を保ってあげることです。
綺麗なコンドームはもちろん、オーラルセックス用の特殊なコンドームも売られていますし、汚れたらすぐに洗い流せるバスルームで行うのも良いかもしれません。
潔癖症は「治そう」と意気込んでもすぐに治るものではありません。
ときが経てば軽くなると信じて過剰に思いつめたりせず、できるだけ気にしないことも大切です。
潔癖症な人 まとめ
いかがでしたか?
潔癖症だと自覚していなかっただけで、実は当てはまる項目が多かった人もいるのではないでしょうか?
きれいか、汚いかの感覚は十人十色。
潔癖症でもそうではなくても、お互いに快適な生活をするためには「相手が何を不快に思うか、気持ち良いと思うか」を知ることが必要です。
少しでも快適な生活や恋愛が出来るよう参考になればと思います!