
契約結婚をご存知ですか?
契約結婚を検討している方に向けて、契約結婚メリット・デメリットや詳しい情報をまとめてみましたので 参考にしてみて下さい。
契約結婚とは?

契約結婚と言えば、「ドライな結婚方法」「恋愛感情がない」などとイメージされる方が多いと思われるかもしれませんが、実際はどんな結婚なのでしょうか。
契約結婚とは婚前契約を結んで結婚すること
契約結婚とは婚前に2人の結婚生活について取り決めをした上で結婚すること!
もし恋愛結婚でも婚姻前に契約をすれば契約結婚です。もちろんお互いに恋愛感情を持たずに契約結婚するケースもあります。
たとえば…
「結婚後もお互いに仕事を続ける」
「家事は誰がどのように行うのか」
「子どもが生まれたら育児休暇をどちらがとるのか」
「離婚する場合の慰謝料」などについて取り決めることが想定されます。
契約内容によっては更新性にすることもある
契約結婚は、期間を定めることも可能です。
期間が満了したときに双方が望めば延長するという「更新制」にもできます。
自動更新にしておけば、期間満了時にいちいち契約のやり直しや更新手続をする必要はありません。
偽装結婚との違い
偽装結婚は「お互いに婚姻意思がないのに婚姻すること」です。
契約結婚の場合にはお互いに婚姻の意思を持っているので偽装結婚ではありません。
偽装結婚は、実は無効とされています!
偽装結婚は「犯罪」になる可能性があるので注意が必要です。
契約結婚する際には、偽装結婚と思われないように「同居する」「生計を一つにする」など、夫婦生活の実態を作る必要があります。
事実婚(内縁)との違い
契約結婚は事実婚とも異なります。事
実婚は「戸籍を提出しない婚姻関係」ですが、契約結婚では多くの場合、戸籍を届け出るからです。
契約結婚のメリット・デメリット
契約結婚のメリット・デメリットについてご紹介します。
【メリット】
・税金的な優遇が受けられる
婚姻届を出して契約結婚すると「配偶者控除」という税金の控除が適用されます。
配偶者の所得金額が38万円以下(給与所得の場合年間の給与が103万円以下)であれば相手の所得から38万円が差し引かれます。
・割り切った生活や対等な関係が実現できる
契約結婚の場合、夫婦がお互いに自分の役割を認識して結婚するので、家事の押し付け合いや仕事を続けるかどうかなどでケンカになりにくいメリットがあります。
割り切った結婚生活や、対等な関係でいられるのも女性には特に大きなメリットかもしれませんね!
・契約によっては結婚と恋愛を分けることができる可能性も
契約結婚では、相手さえ承諾すれば結婚後も別の人と恋愛してもかまわない内容にすることができます。
ただし法的には「不貞(肉体関係を伴う不倫)」は違法なので、責任が発生する可能性があり、注意が必要です。
・離婚をしやすい
婚前契約の内容を決める際に離婚できる場合や方法について取り決めておけば、離婚トラブルを小さくできます。
恋愛感情がないケースであれば感情的なしがらみがないので、よりスムーズに離婚できるでしょう。
【デメリット】
・同居している相手に恋愛感情を抱く可能性がある
相手に恋愛感情を持たない前提で契約結婚をしても、同居していると気持ちが移って恋愛感情を持つケースは多々あります。
そうなると、契約で定めた割り切った関係が壊れる可能性が生じます。
・子供を持つのが難しい場合もある
お互いに子どもを作らないという前提で契約結婚をしたら、たとえ婚姻後に一方の気持ちが変わっても子どもを作れないケースが多数です。
また「性交渉をしない」という契約にするケースもあるので、このようなトラブルを避けるためにも子どもについては結婚前に納得するまで話し合って取り決めましょう。
・いつまで安定した関係でいられるのかわからない
契約結婚後、いつまでも関係が安定しているとは限りません。
お互いの条件が合わなくなったら解消する可能性も十分にあります。
突然離婚されると不安があるので、結婚退職して無職になる場合などには離婚の条件として「再就職するまで離婚しない」などの条項を入れておくのをおすすめします。
・周囲の人から理解を得にくい
契約結婚は、日本では一般的ではないため、親などに説明すると心配されるケースも多々あるでしょう。
周囲を気にせず我が道を行くという方でないと、大変な思いをする可能性もあります。
契約結婚で決めておきたい条件とは

契約結婚をする際に決めておきたい条件についてはしっかり考える事が必要です。
参考にしてみて下さいね!
【取り決めておきたい事項】
・家事の分担について
・仕事を続けるかどうか
・お金の管理方法について
・子どもができたときの育児の分担について
・子どもができたときに退職するのか
・お互いの親族との付き合い方
・離婚する際の条件、慰謝料など
自分の希望通りに納得してもらえるとは限らないかもしれませんが、しっかり話し合うべき項目になります。
【離婚については特にしっかり決めましょう】
契約結婚は契約に基づいていますので、ある程度割り切ることできるかもしれません。
しかし、金銭面やお子さんのことについてはトラブルになる可能性もあります。離婚条件については詳細に取り決めておくべきです。
特にお互いが稼いだお金をどうするのかは大きな問題です。
自分の収入を自分で管理しているのか、共有の財産はどのように分配するのかなどはっきりさせておく必要があります。
離婚時の財産関係のトラブルを回避しやすいよう決めておきましょう。
ただし、結婚前から親権や相続、慰謝料の金額などについて取り決めていても、結婚後に事情や経済状況が変わるケースもあるでしょう。
どうなるかわからない事柄についてまで無理に決める必要はありません。
離婚が現実味を帯びてきたときに決めるのでも遅くはありませんが、ある程度どうしたいのかは考えておくべきかもしれません。
【契約書を作成する】
契約結婚するときには、上記のような事項をとりまとめた「結婚契約書」を作成しましょう。
結婚契約書とは、夫婦が結婚について取り決めた内容をまとめた契約書です。結婚後の生活などの諸条件を明示したもので夫婦生活の指針となります。
口頭のみの契約では、後に破棄されても異議を唱えるのが難しくなります。
自分たちで作成するのが困難な場合や、他にも個人的に盛り込みたい条件があれば、弁護士や行政書士に依頼することで作成してもらえます!
契約結婚とは まとめ
結婚生活を始めることは、大きな期待もある反面、不安も大きいと思います。
そのような将来の不安を取り除くための一つの方法として、結婚前に契約を交わす契約結婚という選択肢を採ることは、結婚するお二人にとって十分メリットがあると思います。
また、不倫や義家族との不仲、モラハラなど結婚に良いイメージがない…
けれど独り身ではいたくない…そんな人にもおすすめかもしれません。
色んな結婚観がある中でドラマでも人気となり色んな人に知られる事となった「契約結婚」という選択肢が増えた事で
悩んでいた人も前向きに結婚を考えるきっかけになったかもしれませんね!