ウソをつかない子に育って欲しいと思いますよね?

だから、自分の子どもがウソをついた時、厳しく叱ったり、長々とお説教をしたりしていませんか…?

子どものつくウソの内容や親の対応の仕方まで理解しておけば、ウソをつく子にはならないかも?

参考にしてみて下さい!

問題ないウソと注意すべきウソ

幼児のつくウソには大きく分けて2通りあります。

1つは問題のないかわいいウソです

空想のなかの嘘、「空を飛んだ」「ぬいぐるみがしゃべった」など、子どもの可愛らしい嘘の一例です。

成長とともに現実と空想の区別がつくようになれば、自然にこうした嘘はつかなくなるものです。

2つ目は叱られないため、罰を逃れたいがためにつく嘘です

これは本人にも嘘をついているという自覚があり、明らかに人をだまそうとしてついている嘘です。

一度嘘が成功すると、嘘を重ねるようになってしまう恐れがあります。

人に認められたい、称賛されたいという気持ちから出る嘘にも注意しましょう。

子供が嘘をつく理由

わが子がウソをついた時、ショックを受ける親も少なくありません。

ですが、幼いうちのウソは「成長の証」ともいえます。

ではなぜ、どんな時にウソをついてしまうのでしょうか?

自分を守るため

例えば、「おもちゃを壊したのは自分ではない」「テストでよくない点数をとってしまった」

などと、怒られないようにする為につくウソなどです。

親の気を引く為のウソ

親にあまりかまってもらえない場合に、子供が親の関心を引く為につくウソです。

すぐにバレてしまうようなウソであることが多いですが、何らかの言葉や関わりが欲しくてついてしまうウソです。

願望がウソに変わってしまう

欲しいおもちゃを持っていないのに持っていると言ったり、出かける予定はないのに出かけると言ってしまったり…。

相手はお友達の事が多いですが、願望が強すぎてウソになってしまうパターンです。

このような場合、本人はウソをついている意識がない場合もあります。

このように、誰かを騙そうというような「嘘」ではなく、幼児が成長していく過程の1つにこのような嘘があることを理解しておいた方が対応もしやすくなりますよね。

子供が嘘をつかない為には?

成長の過程でついてしまうウソはスルーしても、大きくなってからもウソをつくような子にはなって欲しくないですよね?

どうすれば「ウソをつかない子」になってくれるのでしょうか?

日頃から厳しくし過ぎない

子どもの失敗や過ちを責めたり、子どもの些細な言動に対し、厳しすぎる指導をしないようにしましょう。

子どもに対して厳しすぎないか、我慢させすぎていないか、振り返ってみてください。

子どもとの会話やスキンシップを大切にする

忙しいママは、日々の家事や仕事に追われ、子どもとの会話やスキンシップが知らない間に減少していることがあります。

とくに静かでお利口な子どもほど、関わりが減ってしまうので、気をつけたいですね。

親も約束や言ったことは守る

約束はきちんと守りましょう。

どうしても果たせない時は、きちんと子どもが納得いくよう、説明してあげることが大切です。

親が約束を守らない事が続くと、子供も「それでも通る」と感じるようになり、やがてウソに繋がる場合があります。

親も子供に対してごまかすようなウソをつかない

親の真似でつくウソの場合ですが、これは言うまでもなく、親が子供に嘘をつかないようにすることです。

子供だからといういい加減な気持ちではいけません。

日頃からの親の行動を子どもはよく見ています。

子どもの行動で気づいて見直す前に、親自身で振り返ってみる事も大切だと思います。

親のすべき対応と間違った対応

子供がウソをついたら…

実は親がしてはいけないNG行動があるのをご存知ですか?

理由を問い詰める

子どもは本当の理由を言うとさらに叱られるのではないかと不安を感じ、嘘を嘘でごまかそうとするかもしれません。

子どもが嘘をついたときには、それ以上嘘をつかないように教えてあげるのがベストなのです。

さらに嘘をつかせてしまうかもしれない行動はやめましょう。

子どもに「ウソつき」というのはNG‼

親に「ウソつき」と言われれば子どもは深く傷つき、それ以後、親に心を開いてくれなくなってしまうかもしれません。

すぐに謝るよう求めること

子どもが嘘をつくと、すぐに「悪いことをしたんだから謝りなさい」という方もいます。

もちろん悪いことをしたのだから謝る事は大切ですが、「謝れば済む」という間違ったクセがついてしまいます。

子どもが納得したうえで謝らせるのがベストです。

では子どもがウソをついた時はどうしたらいいのでしょうか?

本当のことを言った場合、絶対に子供の嘘を叱らない

「絶対に叱らないから、本当のことを言ってちょうだい。」

と言って、子供が本当のことを言った場合、絶対に叱ってはいけません。

そして、正直に言ったこと自体は褒めてあげましょう。

どうして嘘をついてはいけないか子供に理解させる

嘘をつく癖(虚言癖)がついてしまうと、嘘に対する罪悪感もマヒしてきます。

なので、どうして嘘をついてはいけないのかを理解させなければなりません。

本当のことを言っても、またウソをついていると思われてしまいます。

信じてもらえないことがあり、それがどんなに辛いことかを伝えましょう。

例えば外から帰宅した時、「手を洗ったの?」という親の言葉掛けに「うん、洗ったよ」とウソを言った場合。

そのウソを責めるのではなく、「あら、でもまだ手が汚れているから、ママと一緒に洗おっか!」

と言って、一緒に手洗いをしてあげてください。

その後で

・ウソをつくと後で自分が困ること

・ウソをつくとママは悲しいこと

・正直に話してくれるとママは嬉しいこと

などを話してあげてください。

子どもがウソをつかない環境作りも大切です。

子供のウソ まとめ

幼い子がウソをつくのは、知恵がついてきた証とも言われます。

初めは簡単で可愛いウソでも、それがクセになってしまうと成長とともに巧妙になってきます。

そうなれば子どもの事を信じられなくなってしまいますよね。

もし子どもがウソをついたなら、親自身の日常の言動や子どもへの接し方を振り返ってみてはいかがでしょう?