
もう受験を終え合格されたかたも、これから試験という方もおられると思いますが、その中で“チャレンジ受験”をされた方はどれくらいおられるのでしょうか?
実は同じ“チャレンジ受験”でも2パターンのニュアンスが存在します。
・本来の実力より上のランクの学校を目指す事
・合格した上で『特待生』を目指す事
このどちらも“チャレンジ受験”と呼ばれるようです。
その違いや、内容など詳しくご紹介したいと思います。
チャレンジ受験とは
“チャレンジ受験”には2つ内容の違う言われ方があります。
【自分のレベルより上のランクを目指す事】
【AO入試/推薦入試で合格した者が特待生を目指す事】
同じ“チャレンジ受験”でも内容が全く違ってくるので詳しくご説明します。
【自分のレベルより上のランクを目指す事】
を意味する“チャレンジ受験”とは
『偏差値的、学力的にも合格圏内ではない学校の受験にチャレンジすること。』
という認識が強いようです。
それで運よく合格すれば、チャレンジ受験して合格したってことになります。
塾などでは『合格者数』を増やす為に生徒に薦めるところが多いようです。
受験料も塾が出してくれるところもあるようで、お試しにと受ける人も多いようです。
しかし、チャレンジ受験をして運良く合格!
でも入学後、授業についていけるかどうか不安になる方が多いようです。本当は自分に見合ったランクではない、上のランクの学校に合格したのですから、その後も必死に勉強しなければならないのは当然です。
ですが、下位の成績でも、その学校に合格したということは、学校が「努力さえすればついてこられる生徒」と保証していると考えて頑張る事で、モチベーションも変わってくるのではないでしょうか?
入学して1年も経てば、入学時の成績よりも1年間でどれだけ学習したかが成績となって反映されると思いますよ♪
【AO入試/推薦入試で合格した者が特待生を目指す事】
を意味する“チャレンジ受験”とは
『「AO入試(前期・後期)」、「推薦入試(前期・後期)」で合格し入学手続を済ませた人が、入学時特待生を目指す』
というもので、学校によってはその制度を受けられる所もあります。
『特待生入試』と呼ばれるところもあるようです。
この特待生になる事で“授業料減免または免除”や“入学金免除”などの権利を得る事が出来るのです。
AO入試/推薦入試について
【AO入試】
一般入試、推薦入試と並ぶ入試方法として定着しているAO入試。
そのAO入試の“ AO ”とは、『アドミッションズ・オフィス』の頭文字です。
なんの事かといいますと・・・
簡単に言えば『大学が「求める学生像」に合致する人物を選抜する入試制度』です‼
そこからもっと詳しく説明しますと
大学はそれぞれに
「アドミッション・ポリシー」:どのような学生に入学してほしいか
を、掲げています。
面接などを通して生徒の人物像を評価することによって、大学側のアドミッション・ポリシーに合致する生徒を選抜するのが“AO入試”の内容となります。
一般入試では学力だけを測り、推薦はあくまで高校が推薦する生徒を受け入れる制度。
なので、AO入試と推薦入試・一般入試とでは、そもそもの狙いや選考ポイントが違ってきます。
・出願条件
あまり厳密に出願条件を定めず、多くの受験生に門戸を開いている大学が多いようです。
ですが、大学によっては評定平均が指定されている所もあるのでしっかり確認することが必要となります‼
*評定平均とは
全科目の成績(5段階)を足し合わせ、科目数で割った数値です。
高校の1年生から3年生の1学期までの成績が対象となるので、高い評定平均を取るには、1年生の時から勉学に真面目に取り組む事が必要です。
・AO入試の選考方法
志望理由書・調査書などの書類選考と面接、小論文によって選抜が行われるのが基本となっています。
ただし、大学によって選考方法に特色があるところも多いようです。
【推薦入試】
大きく分けて「公募制」と「指定校制」の二つがあります。
・公募制:各大学が求める出願条件を満たし、高校長の推薦が得られれば、高校を問わずにだれでも出願できます。
・指定校制:各大学が指定した高校の生徒のみ、出願資格があります。
また、私立大と国公立大によって、推薦入試の内容も異なる場合が多いです。
・私立大:「公募制」と「指定校制」の両方を実施している大学が多く、高校の成績(評定平均値)と、面接や小論文による人物評価などによって合否が決まるケースが主流です。
・国公立大:原則として「公募制」のみ。しかし公立大の場合は、出願資格を県内や市内の高校に限定している場合などもあるので、条件をしっかり確認することが必要です。
私立大も国公立大も、万が一、推薦入試が不合格だった場合でも、同じ大学・学部の一般入試に再チャレンジすることは可能なので、受験のチャンスが1回増えると考える事が出来ます‼
AO入試と推薦入試の違いがわかりましたでしょうか?
なんとなく似ているようで、方針だったり選考の基準だったりが大きく違う2つの試験ですが、最近はどちらの入試であってもセンター試験を課すところが多く見られます。
他大学への「併願」「専願」もどちらの入試を受けるかによって変わってきますので、前もってしっかり調べておきましょう‼
一般入試/センター試験利用入試について
【一般入試】
一般入試というのは、“学力一発勝負”の受験方法です。
大学入試では一番メインの選抜方法です。
・国立大学:基本的には各大学に、センター試験後から2月の上旬に出願をします。国立大学は二次試験の日程が統一されているので、1つの大学しか受験することができません。
第一志望校は前期日程で受験し、第二志望校(または同大学の別学部)を後期日程で受験するというのが一番オーソドックスな受験方法です。
*前期日程では2~3科目の筆記試験が一般的です。
文系では「英語、国語のほか数学・地歴公民から1科目」
理系では「英語、数学、理科から1科目」
というケースがほとんどです。
・公立大学:公立大の中には、「公立大学中期日程」や「別日程」と言った独自の日程で入試を実施する大学もあります。そのため、前期・後期日程と併願して受験することができます。
国公立大学は“最大で3回の受験チャンス”があることになります‼
・私立大学:私大の一般入試は1月下旬から2月中旬に行われ、2月の上旬がピークになっています。
私大の一般入試の特徴は、試験日が重ならない限り“何校でも併願が可能“であることです。
さらに、同じ学部学科でも2つ以上の入試方式があり、併願できる場合がほとんどですので、同大学の別学部を併願して受験し、たくさん受けて合格のチャンスを増やしている人が多いですが・・・
対策の量も同様に増えて大変になるので、受験計画をしっかり立てましょう‼
私大の一般入試は、3教科が基本です。
文系では「英語、国語のほか地歴・公民や数学から1科目選択」
理系では「英語、数学、理科から1科目選択」
というパターンが一般的です。
【センター試験利用入試】
私大の受験には、通称「センター利用」という受験方法もあります。
センターの受験科目を利用して複数の大学(同大学の複数学部学科も受験可能)を受けられるため、受験生にとっては非常に便利な受験方法になります‼
流れとしては、受験生はセンター試験を受験し、各大学のセンター試験利用入試を出願します。
そして、各大学が出願者の試験結果を大学入試センターに問い合わせ、合否が決まる入試方法になります。
各大学の各学部ごとに出願でき、合格のチャンスが広がるので、「センター利用」は受験生に非常に人気の入試形式です。
そのためか、近年はセンター利用の入試が増加傾向にあります。
なので出願しやすいという事は倍率も上がる・・・ということなので注意が必要です‼
しっかりどこのどの入試方法で受験するのか
しっかり下調べをしましょう‼
受験生チャレンジ支援貸付事業とは
東京都独自の事業で、都内に1年以上在住(住民登録)している方が対象となります‼
一定所得以下の世帯で学習塾、各種受験対策講座、通信講座、補習教室の受講料や、高校や大学などの受験料の捻出が困難な場合に、必要な資金の貸付を行うことにより、将来の自立に向けて意欲的に取り組む子供たちが高校や大学への進学を目指し、受験に挑戦することを支援する事業です。
この貸付事業のすごい所は
中学3年生・高校3年生又はこれに準じる方※を対象に塾費用や受験料の貸付が
無利子!!
さらに高校・大学等に入学した場合、返済が免除されます!!
中途退学した方の再チャレンジにもご利用いただけます!!
※準じる方とは中学3年又は高校3年に在籍していない進学を目指す方(高校中途退学者、高等学校卒業程度認定試験合格者、定時制高校4年生、浪人生等)です。
貸付金の種類は、以下の3種類となります。
※貸付には一定基準以上の収入のある連帯保証人が必要です。(困難な場合は連帯借受人可)
※1人の子供に対して、複数年度に渡る利用はできません。
→ただし、中学3年生のときに貸付を受け、高校3年生で再度申し込むことは可能です。
【申込み方法】
1:まずは身近な窓口で相談を!
お住まいの区市町村窓口にご相談ください。窓口で世帯の生活状況などを伺い、対象者であるかの確認をします。
2:貸付申請をします
対象者の確認が取れましたら、貸付金の種類に応じて必要な書類を用意して借入申込書を記入し、区市町村窓口へ提出して下さい。
3:審査
お申込み関係書類をもとに貸付実施機関(東京都社会福祉協議会)で審査を行い、借入申込者および連帯保証人宛に審査結果通知(貸付決定の場合は借用書)が郵送されます。
4:借用書の記入
借用書に借受人・連帯保証人の自筆署名・押印(実印)し、必要書類とともに区市町村窓口に提出してください。
5:貸付交付
貸付金が借受人ご本人口座に送金されます。借用書提出から貸付交付までは2週間から3週間程かかります。また、資金使途の確認のため、原則2週間以内に領収書を区市町村窓口に提出してください。
以上の手順で貸付を受ける事が出来ます。
合格したら返済は免除‼
というのならば、利用しなければ損だと思いますよね‼
この事業が東京都のみ・・・という事が非常に残念であり
国として動いて欲しい、またはこういった事業を行う都道府県が増えてほしいと思うばかりです。
まとめ
この春、受験を控えている方はもう色々調べておられる事と思いますが・・・
下調べをいかにたくさん行うかが、その先の未来へつながっている大事な試験となります。
保護者の方もそうですし、受験する本人も自分の人生において
大事な日がせまっていますよね。
少しでも情報提供が出来たならと思います‼
桜咲きますように♪